冬バテに要注意!!今年は特に気をつけたほうがいいかも

2022/12/15 ブログ
新宿御苑紅葉

暑い季節に「夏バテ」があるように、これからの寒い季節は「冬バテ」が起きやすくなります

寒さは「健康の天敵」と言われます
冬になると疲れやすくなったり、気分が沈みやすくなったりする…
そう感じているのなら、それは気のせいではないかもしれません
「冬バテ」の可能性も大いにあります


内外の寒暖差が一因に

寒さは体調不良の大きな原因になります
寒さにより身体は熱を逃がさないようにするため、全身の血管が収縮します
すると血液によって運ばれるべき酸素や栄養素が届かなかったり、老廃物の代謝が悪くなったりし、それが“疲れ”につながることになります


また、寒いと私たちの身体はガタガタと震えたりします
これは筋肉を動かして熱を作っていると言われています
とは言っても、ガタガタ震えて小刻みに身体を動かし続けると筋肉は疲労し、疲れの原因になってしまいます


また、冬は暖房によって、内と外の温度差が激しくなっています
人間は自律神経の働きによって、体温調節、血管の太さ、心拍数などを自動的に調節しています
温かくなったり寒くなったりを繰り返していると、その環境に合わせようと、身体に大きな負担がかかります
それも『冬バテ』につながります


さらに冬は夏に比べ、日照時間が短くなります
すると、日光を浴びることで脳内に分泌されるセロトニンという神経伝達物質が作られにくくなります
セロトニンは精神を安定させる働きをして、前向きで幸せな気持ちになりやすくしてくれます
なので、冬は精神的に落ち込みやすいのです


夏バテとの違いは、年末年始の忙しさにも原因があります

今年、政府は10月から、旅行代の割引きや飲食店等で利用できるクーポン券を配布する“全国旅行支援”を実施しています
その後押しもあり、今年の冬は忘年会や新年会、親戚の集まりなどが活発になる可能性があります


そのようなイベント好きな人なら元気をもらえていいですが、苦手な人にとっては神経がピリピリして気が休まらず、自律神経のバランスが崩れます
そうすると身体の疲労もストレスも溜まっていきます
今年は例年以上に冬バテに注意したほうがいいかもしれません

日常のちょっとした行動が冬バテ対策になります

『冬バテ』の予防や対策としては、寒暖差をつけないよう工夫して、自律神経を整えることが重要です
外に出る際には近場でもマフラーや手袋で防寒対策をするのはもちろんですが、服装にも気を遣う必要があります

コロナ禍なので、冬でも換気のために窓を開けている場所も多いでしょう
忘年会の会場などは、行ってみないことには温かいか寒いかわかりません
ですから、お呼ばれした際には暑かったら脱げるような服装をするなど、こまめに体温調節ができるような格好をするのも大切です

軽めのエクササイズをすることも重要です

寒くなると外で運動をするのが億劫になります
ですが健康のためには冬こそ身体を動かしたい季節です

寒い季節は筋肉が緊張して固まりやすいので、急に動かすと身体を痛める恐れもあります
室内でできるヨガやストレッチなどで筋肉のコリをほぐす軽めのエクササイズがおすすめです
ゆったりと自分のペースでできる運動を続けると、リラックスしている際に活発に機能する副交感神経が優位になります

自宅にいても、お風呂場やトイレが冷えていると移動により温度差が生じてしまいます
入浴前に風呂場にシャワーを当てて温めたり、脱衣所やトイレにコンパクトなヒーターを設置するなど、暖房のある部屋との温度差を減らしましょう


朝、目が覚めたらカーテンを開けて、しっかりと日光を浴びることも、冬バテ対策の一つです

日光を身体で感じ、体内を活動モードへと切り替えましょう
日の光はセロトニンの分泌をうながすほか、免疫力の維持に欠かせないビタミンDを生成したり、約16時間後にメラトニンという快眠につながる“睡眠ホルモン”を分泌するスイッチが入るといわれています

年末年始は慌ただしくならないよう、無理のないスケジュールを組むことも健康を守る手段になります


実際に、空気が乾燥する冬はインフルエンザなどの感染症や、ノロウイルスによる食中毒になりやすく、健康上のアクシデントがあると一気に体調が悪くなります
新型コロナウイルスも含めて、しっかりと対策しましょう