困った頭痛・危ない頭痛 ~あなたの頭痛はどのタイプ?~

2020/09/28 ブログ

 

日本人には『頭痛もち』が多いと言われています。

 

 

 

「頭が痛い!」といっても、その誘因や症状は色々です。

 

 

風邪や二日酔いによる、または片頭痛のような慢性的な頭痛は命に別状はありませんが、日常生活に支障が出るなどの困った頭痛です。

 

 

 

対してくも膜下出血や脳出血などによる突然起こる頭痛はすぐに命取りになるような危険な頭痛です。

 

 

 

これらの頭痛の見分け方や対処の方法などを知っておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

日本人に『頭痛もち』は多いの?

 

 

日頃から慢性頭痛に悩まされている人、いわゆる「頭痛もち」は日本人の3人に1人くらいといわれています。

 

 

 

慢性頭痛にもいろいろありますが、一番多いタイプは「緊張型頭痛」で15歳以上の日本人の22.3%を占めます。

 

 

 

 

次に「片頭痛」が8.4%、珍しいものとして「群発性頭痛」の順になります。

 

 

 

 

いずれも命にかかわるものではありませんが、それぞれの頭痛については痛みの起き方やそれを引き起こす誘因、自分で対処するためのセルフケアや薬の使い方なども違うので注意しなければなりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

『緊張型頭痛』の特徴

 

緊張型頭痛の痛みの程度は片頭痛に比べて軽く、「頭全体が重くなって圧迫される」ような、グーっと締め付けられるような痛みがあります。

 

 

 

このうち筋肉の凝りからくる緊張型頭痛は、デスクワークで長時間前かがみの姿勢を続けたり、パソコン画面を長く見続ける人などに多くみられます。

 

 

 

 

また視力と合わない眼鏡をかけていたり、そのほか目の疲れによっても痛みが発現します。

 

 

 

「心からくる緊張型頭痛」は職場や学校の人間関係や家族の問題など精神的ストレスを大きく感じている方が多いです。

 

 

 

頭痛の起こり方も漠然とした頭の頭重感に始まり、1日中持続する傾向があります。

 

 

 

 

【対処法】

 

 

いずれのタイプも身体と心の緊張を解消することが第一なので、初めから薬に頼ることは避けましょう。

 

 

 

まずはストレッチや体操、マッサージをしてもらったり、外の空気を吸ったりして気分転換を図ってみることが大切です。

 

 

 

ゆっくり入浴するのもリラックスに役立ちます。

 

 

 

 

 

 

 

「片頭痛」の特徴

 

 

片頭痛の患者は女性の方が男性より約3.6倍も多いです。特に30歳代の約20%の方は片頭痛を持っているといわれています。

 

 

 

症状としては『ズキンズキンという拍動性の痛み』が片側の側頭部(両側に出る方も)に起こります。

 

 

 

 

痛みの原因は血管の周囲の神経原生炎症や血管の異常拡張によるものと考えられています。

 

 

 

 

発生頻度に関しては月に1、2回ほどで痛みは数時間から長い方で3日間ほど続きます。

 

 

 

吐き気を伴うことも多く、光をまぶしく感じたり、音にも敏感にになります。

 

 

 

 

片頭痛の患者の中には生あくびが出たり、空腹感やイライラ感がつのりだすと「前もって頭痛が来るのがわかる」という方もいます。

 

 

 

 

また頭痛の前兆として、目の前にキラキラした光が出現し視野がぼやける『閃輝暗点』という症状が現れる方もいます。

 

 

 

さらに手足がマヒしてくるという方もいます。

 

 

 

 

 

 

【対処法】

 

 

 

まず一番大事なことは自分の片頭痛の誘因をつかんでおくことです。

 

 

 

一般的な誘因としてはワインやチーズなどが有名ですが患者さんによって様々な誘因があります。

 

 

 

週末に頭が痛くなる方で『寝すぎ』が誘因として考えられる方はいつも通りに早めの時間に起きるようにする、頭痛薬の飲みすぎが誘因として考えられる場合は服薬量を調節する、などです。

 

 

 

 

外出時に頭痛が起きる方は、車や人の流れ・騒音・まぶしさなどが誘因として考えられるのでサングラスをするなどの対策でも違うでしょう。

 

 

 

 

 

片頭痛の防止にはこれらの誘因を避けることが必要になってきますが、頭痛が出てしまった場合には、できるだけ安静にして気持ち的にも身体的にもリラックスすることが必要です。

 

 

 

 

 

暗い部屋で横になり、目を閉じることもいい方法です。

 

 

 

 

その時の痛みの和らげる方法は人それぞれで、痛むところを押さえる・もむ、頭を冷やす・温めるなど自分でラクになる方法を見つけるようにしましょう。

 

 

 

 

また生あくびや空腹感などの予兆を感じた際は早めに頭痛薬を飲むことも一つの方法です。

 

 

 

 

 

【片頭痛の誘因となるもの】

 

 

食べ物

 

 

チョコレート ・ チーズ ・ ワイン ・ かんきつ類 ・ ナッツ類 ・ 肉ソーセージ ・ 乳製品 ・ コーヒー ・ 紅茶 ・ 中華料理 etc...

 

 

 

環境

 

 

晴れ ・ 曇り ・ 雨 などの変わり目

暑さ ・ 寒さ などの変化

光 ・ 音 

 

 

 

生活

 

 

寝すぎ ・ 寝不足 ・ 月経前 ・ 月経中 ・ 経口避妊薬 ・ アレルギー ・ 買い物 ・ 運動 ・ ストレス etc....

 

 

 

 

 

 

 

痛みの王様 『群発性頭痛』とは?

 

 

 

毎年決まった時期にまとまって起こる頭痛で「痛みの王様」と呼ばれるほど激しい痛みが特徴です。

 

 

 

いずれか片方の目の奥にえぐるような激痛が起き、数十分~3時間ほど続きます。

 

 

 

痛い方の目から涙が出たり、充血したり、鼻水が出ることもあります。

 

 

 

こうした症状が1日に3~4回、毎日のように出現し、これが1~2か月間も続くので辛い症状です。

 

 

 

痛みは明け方や夜中に起きることが多く患者の7~8割は男性です。

 

 

 

この頭痛も頭の血管が過度に拡張することが1つの要因とされています。

 

 

さらに生体の生理的なリズムを刻む体内時計「自律神経」の不調もかかわっているという説もありますが、現在はまだ詳しく解明されていません。

 

 

 

 

群発期には少量のお酒を飲んだだけでも発作が起きてしまうので、期間中は控えることも必要です。

 

 

 

 

また痛みが起こると基本的に薬は効かなくなってしまうので、決まった時間に発作が起きる際はその前に血管収縮薬(エルゴタミン系)を予防的に飲むことで回避することもできるようになります。

 

 

 

 

 

薬がない際は深呼吸が有効な場合もあり、専門病院では100%濃度の酸素吸入で痛みを抑える措置をすることもあるようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

命にかかわる【危ない頭痛】

 

 

 

 

突然の強烈な痛みや徐々に増強する痛み・手足のしびれ・言葉のもつれ・発熱を伴う頭痛など、とにかく『これまでに経験したことない頭痛』ならばすぐに救急車で脳神経外科を受診することです。

 

 

 

 

●くも膜下出血

 

脳の動脈のこぶ(動脈瘤)が突然破裂し脳を覆うクモ膜下に血がたまるもので、急に頭が割れるような『ガーンッ』という激痛に襲われるのが特徴です。

 

 

 

続いて吐き気や嘔吐・意識低下などが起こります。

 

 

 

40歳代以降に多く、発作の数日~数週間前に前兆となる経験したことのないような軽い頭痛が起こるといわれています。

 

 

 

 

●脳出血

 

多くが高血圧が誘因で脳血管が破れ出血し、急に頭痛が起きて短時間で痛みはピークに達します。

 

 

 

頭痛は軽くても、手足のまひや言葉のもつれ・吐き気やめまいなどを伴います。

 

 

 

 

 

●脳腫瘍

 

脳にできた腫瘍が大きくなるにつれ、痛みも徐々に強くなります。

 

 

 

できた部位によって、手足のまひや視力障害を伴うケースも多くあります。

 

 

 

 

●髄膜炎・脳炎

 

ウイルスや細菌の感染が髄膜に及び、高熱とともに『ズキンッズキンッ』という激しい頭痛が起こります。

 

 

 

首の後ろが硬くなるのが特徴です。

 

 

 

炎症が脳まで及ぶと脳炎となり、麻痺や意識障害が起こります。

 

 

 

この場合は神経内科を受診します。

 

 

 

 

 

●慢性硬膜下血種

 

頭をぶつけたこと(あるいは軽い衝撃)が原因で、頭骨の下にある硬膜とくも膜の間に徐々に出血し、1~2か月後に血種が脳を圧迫して頭痛が起こります。

 

 

特にお年寄りに起きやすく、ぼんやりしたり、物忘れや尿失禁なども出たりします。

 

 

 

認知症かと思って調べてみたら、、、なんてこともあります。

 

 

 

多くの場合が血種を取り除く治療をすることで症状はなくなります。

 

 

 

 

頭痛にはいくつかのタイプがあります。

 

 

 

 

また同じタイプでも違う誘因によって症状が出ていることの方が多いです。

 

 

 

 

自分の頭痛のタイプを見極め、誘因を探っていくことが一番大変で一番重要なことになります。

 

 

 

 

当院では専門家の視点から念入りなカウンセリングを行い、一緒に誘因を探っていくことで、症状を軽減・消失させていく方法を考えていきます。

 

 

 

 

頭痛にお悩みの方はぜひ一度ご相談・ご来院ください。

 

 

 

 

 

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